髪が臭いを嗅いでハゲ予防?2018年研究結果で明らかに

髪の毛が匂いを嗅いでハゲが予防できる、って聞いたらどう思いますか?

 

意味がわからない?うさんくさい?詐欺?
私もなにも知らなかったらそう思います。

 

ですが、近い将来に「髪の毛が匂いを嗅ぐことでハゲ予防」できる治療が世の中に出回るかもしれません。

 

この記事では、2018年最新の研究「Olfactory receptor OR2AT4 regulates human hair growth(訳:嗅覚受容体OR2AT4はヒトの育毛を調整する)」を、わかりやすく解説します。

 

この記事で分かること
 ・髪の毛が臭いを嗅ぐことのメカニズム
 ・なぜそれでハゲを予防できるのか
 ・今後の動き
 
 

髪の毛が匂いを嗅ぐってどういうこと?

髪の毛が匂いを嗅ぐってどういうこと?

髪の毛が匂いを嗅ぐと聞いても、まったく意味がわからないですよね。

もちろん、髪に小さな鼻があって、クンクンと匂いを嗅ぐ訳ではありません。

ここでは、そもそも臭いを感じるとはどういう事かについて説明します。

 

 

匂いとは化学反応です

我々が匂い(臭い)を感じるには、以下のプロセスを踏みます。

臭い物質と人間の嗅覚受容体が交じわり、体内の細胞が活性化されると脳に信号が送られ、脳内で臭いを感じる。

 

つまり、鼻以外であっても嗅覚受容体が存在し、臭い物質と反応すれば臭いを感じるという訳です。そして、この論文では、髪の毛に嗅覚受容体が存在することを示しています。

 

 

髪の毛には嗅覚受容体が存在する!

この研究では、ヒトの毛包には「OR2AT4」と呼ばれる独自の嗅覚受容体が存在しており、特定の香り(合成サンダルウッド)と接触すると髪の成長を刺激する、と主張しています。

髪に嗅覚受容体があるという事も驚きですし、それがどうして髪の成長を刺激するのか、実に興味がわきますね。

 

 

 

合成サンダルウッドでハゲ予防

合成サンダルウッドでハゲ予防

合成サンダルウッド(Sandalore)の化学構造

この研究は、マンチェスター大学の科学者であるRalf Paus教授が主導しています。研究者達は、合成サンダルウッドの臭い物質を頭皮組織に適用すると毛の成長を増加させ、細胞死が減少することを発見しました。

 

合成サンダルウッドとは、香水などに使われるサンダルウッドの香りを再現するために作られた化学物質です。

サンダルウッドとは

参考:サンダルウッド画像

 

合成サンダルウッドは、髪の毛に存在する受容体(OR2AT4)と結合すると、IGF-1と呼ばれる主な毛髪成長促進因子が分泌される事を発見しました。そして、IGF-1を促進すれば毛の細胞の増殖期を刺激できて、細胞の死滅を防ぐことが分かったのです。

簡単に言うと、合成サンダルウッドで脱毛を防止し毛の成長を促進できます。

 

 

20人が対象の試験で効果あり

Paus教授によると、20人の女性ボランティアを対象にした小規模な臨床試験の結果、合成サンダルウッド(Sandalore)を局所投与すると日々の脱毛が減少する事が分かっています。

もちろん、対象が少ないので確実に効果があるとは言えませんが、今後より大規模に試験をしていく事で明らかになっていくでしょう。

 

 

 

今後の動き

Paus教授によると、そう遠くない未来に、この発見が治療に適用されるそうです。具体的には2019年の1月に大規模な臨床試験が行われるとのことで、続報を期待します。

その試験結果によっては、治療現場に応用され、ハゲ対策・予防に役立つことでしょう。

 

 

 

まとめ

最後までお読み頂きありがとうございます。

この記事では、髪の毛が臭いを嗅いでハゲ予防する研究についてお伝えしました。

 

この記事で分かったこと
 ・髪の毛がには嗅覚受容体が存在する
 ・合成サンダルウッドの臭い物質で脱毛防止
 ・今後は大規模な臨床試験で検証予定

 

現在では世界中で再生医療を応用した脱毛治療や、成長因子を用いた発毛治療が研究されていますが、この研究も期待できそうです。

続報を入手したらまた紹介しますね。